「シンジムン」とは
滋養強壮や薬用としての
薬効をもとめたスープを指します
「シンジムン」→「煎じもの」という方言です
病人用の滋養食として肉、魚、野菜、を煮込んで作る習慣があり
昔の人は浸出エキスを飲み、病気治療や病後の回復、滋養強壮
病気の予防のために様々な食の工夫をしてきました。
代表的なもので
・チムシンジ(豚の肝スープ)
・ターイユシンジ(フナのスープ)
・クーイユシンジ(鯉のスープ)
・イラブ―シンジ(エラブウミヘビのスープ)
・ナチョーラシンジ(海人草のスープ)などがあります。
(名前の最後に「シンジ」が入ってる…!)
私が飲んだことがあるのは
・チムシンジ(豚の肝スープ)
・イラブーシンジ(エラブウミヘビのスープ)
の二種類です。
・チムシンジ(豚の肝スープ)
疲れた時に「クンチ」(根気・精力など)をつけるために作られた
「シンジムン」風邪をひいたり・体調が悪い時は母がよく作ってくれました。
↑豚出汁のきいたとても飲みやすく美味しいスープです。
次はニンニク増し増しで作ります♪
・イラブーシンジ(エラブウミヘビのスープ)
かつては宮廷料理として食されていた沖縄の伝統料理で
滋養強壮・疲労回復 薬食として珍重されてきたエラブウミヘビ
毎年行われている奥武山の離島フェアで食べることができました!
高級食材で、燻製の状態しか見た事がなかったので感動…!!
かつお出汁で味付けをされていて、滋養に良さそうな優しい味わいでした。
ヘビの肉は独特な歯ごたえがあり、皮と骨まで食べれるほど
柔らかく煮込まれています!
とても手間暇のかかる料理でもあるのです。
私の母が小さいころ、家族が風邪をひいたときは川でフナを捕まえて
「ターイユシンジ(フナのスープ)」を作ってもらった話を聞きました。
だいぶ昔の話ですが、その当時はごく普通に飲まれていたそうです。
味については「特に」と濁されましたので本などで調べてみました
・ターイユシンジ(フナのスープ)
解熱と体力回復
フナを丸ごと(内臓もウロコも)鍋に入れて、ンジャナ(ほそばわだん)と
水と酒で時間をかけて煎じ、その浸出エキスを通常は味付け無しで飲むそうです。
つくり方を見て思うのは、味付け無しは飲みずらそう……。
ほかのシンジムンも紹介しますね↓
・クーイユシンジ(鯉のスープ)
解熱作用・肝臓病・貧血・病気回復・母乳分泌
ターイユシンジ(フナのスープ)と同様な作り方だそうで
【効き目が強いので子供には薄めて飲ませること】とありました
どんな味か気になります…!
・ナチョーラシンジ(海人草のスープ)
虫下し薬として、衛生管理が今ほどではなかった時代に重宝されていたそう。
沖縄の海でとれる海藻で和名は「マクリ」乾燥をさせたものが売っているので
それを水で煮立てて飲むシンジムンです。
どれも気になりますが
フナや鯉を内臓もウロコも丸々鍋に入れて
煮込むところから始まるので
とてもとてもハードルが高い…!
画像も無くて申し訳なく…
食堂などで食べれる場所があればご一報ください!
食堂で提供されるなら絶対に美味しいはず…!
気になるね!「シンジムン」…!!
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■通販で買えるおススメのシンジムン!
料理のほかに歴史解説もあって面白いです
↑ざっくりですがチムシンジのレシピもあります
おきオタチムシンジ編